昔は、プロスポーツというと野球の人気がダントツで高かった日本ですが、最近はサッカーの人気も高くなっています。海外のプロサッカーリーグで活躍する選手が増えたこともあり、海外サッカーにも大きな注目が集まっています。
海外サッカーの中では、イングランドのプレミアリーグが有名です。世界には、様々なスポーツリーグがありますが、その中でもプレミアリーグはテレビ中継の視聴者が多いことで知られています。そのため、テレビの放映権料も高く、2019年までの3年間のテレビ放映権料は、95億ユーロと巨額になっています。イングランドのプレミアリーグは、毎年4クラブが優勝争いを繰り広げていましたが、現在ではさらに2チームが優勝争いに加わり、ビック6と呼ばれています。
2回総当たり戦で、全38試合が行われます。優勝クラブに加えて2位と3位になったクラブが、UEFAチャンピオンズリーグの本大会に駒を進めます。トップチームには、25人までの選手が登録できます。外国人枠はありません。外国人選手は労働ビザを取得する必要があります。
プレミアリーグに所属するクラブは人気クラブが多いのですが、2003年頃から外国人投資家に買収されるクラブが増えています。
イングランドのプレミアリーグ チェルシー
サッカーは世界の多くの国で愛されている大人気スポーツで、現在では日本においても、若い人たちを中心に大変高い人気を誇っています。日本のサッカーファンの多くは、Jリーグか日本代表の参加する試合を観戦して楽しんでいますが、より熱心なファンの中には、海外で開催されているプロリーグの試合を好んで見ている人もいます。それは高いレベルのプレーを見たいという理由が大きく、その望みをかなえてくれるとして人気が高いリーグの代表的な存在が、イングランドのプレミアリーグです。
プレミアリーグには多くのファンがスタジオに詰めかけたり、テレビ中継で試合を観戦する人気チームがいくつもありますが、その中でも近年素晴らしい成績を上げて、強豪としてその名を轟かせているのがチェルシーFCです。このチームのホームタウンはロンドン西部のチェルシー地域で、ホームスタジアムはスタンフォード・ブリッジです。このスタジアムの周囲はショッピングセンターやホテル、飲食店などが充実しており、この地域における観光名所となっています。
このチームの創設は1905年で、100年以上という長い歴史を持っています。その歴史の中でリーグ優勝が6回、FAカップ優勝が7回、フットボールリーグカップ優勝が5回と、強豪の名にふさわしい活躍を見せてきました。特に21世紀に入ってからはプレミアリーグの優勝が5回と、非常に優れた戦績を誇っています。
イングランドのプレミアリーグをYouTubeで
わが国における球技への関心は、かつては野球に集中していましたが、現在ではサッカーに対して関心を持つ人がとても多くなってきています。そういった人たちが関心を寄せるのは、日本代表戦のような日本人選手が参加する試合が多いでしょう。しかし海外にも目を向けると、日本人選手のものとはまた違う魅力が感じられるような迫力のあるプレーが見られて、サッカーへの関心がさらに高まるかも知れません。
世界にはサッカーの本場と言われる国がいくつもありますが、最初に誕生した国であるイングランドのはその代表的存在です。イングランドにはプレミアリーグというプロリーグがあり、そこは世界最高峰のレベルの高さと、世界中で多くのサッカーファンがその試合に注目するほどの人気を誇っています。
そんなプレミアリーグの試合を観たいと思った場合に、現地を訪れるのは一般の人には難しいでしょう。また日本国内で試合を見る方法としては、専門チャンネルと契約するという方法があるのですが、まだ関心が出て来たくらいの段階である程度の費用をかけるのには、抵抗を感じる人もいるかも知れません。そういった場合にはYouTubeを利用すると、手軽にプレミアリーグの魅力に触れることができます。YouTubeはインターネットで動画が見られる環境さえあれば、基本的に無料で楽しめるからです。ただYouTubeでは、プレミアリーグの試合そのものを丸ごと見ることはまず無理で、アップされているのはハイライトシーンなどの一部を抜粋したものです。しかしそれらを見るだけでも、レベルの高さを知ることは十分に可能だとは言えるでしょう。
サッカーの特徴
プレミアリーグの特徴は、攻守の切換が速く、運動量とプレースピード、そしてフィジカル面が強いことが挙げられます。マンチェスター・シティをはじめ、多くのチームにおいても攻撃面に重点が置かれており、短時間でゴールを決めようとする傾向があります。
その点では、スペインのリーガ・エスパニョーラとは大きく試合に対する考え方の違いが現れています。スペインのサッカーチームは、試合を一つのショーと捉えており、観客を楽しませるプレーを心がけているからです。その為、個人プレーの割合が高くなりますが、イングランドの選手は、ダイレクトパスを多用して、得点をあげることを何よりも優先します。
イングランドのチームでは、速い試合展開を望んでいるので、プレー体制がツートップになりがちです。ボールの保持時間が長いと、敵陣に囲まれやすくなるので、前線に兎に角ボールを送ることになります。こうしたプレー姿勢はブラジル系の選手には合わないので、実際にブラジル人の選手は他リーグに比べて少なくなっています。
それに加えて、外国人が就労ビザを取得するのが難しいお国柄もあり、プレミアリーグの閉鎖性の原因となっています。それでも他のリーグを圧倒する豊富な資金力を武器に、移籍市場に積極的に参加するクラブが多数あります。
日本人選手では、岡崎選手と吉田選手がレギュラーとして活躍しています。
イングランド・プレミアリーグは監督もハイレベル
サッカーで世界最高峰のイングランド・プレミアリーグは、選手だけでなく監督もハイレベルです。
まずご紹介するのは、日本にもなじみの深い元アーセナルのアーセン・ベンゲル監督。ベンゲル監督はかつて、Jリーグの名古屋グランパスで指揮を執った時期がありました。その後、1996年にアーセナルの監督に就任すると、現在に至るまで22年間も名門の指揮を執っていたのです。特に2003‐04シーズンには年間無敗でリーグ優勝を果たすなど、世界でも屈指の名将として知られています。ですが、そんなベンゲル監督も今年で69歳を迎えます。成績と年齢的なこともあり、勇退してしまいました。
プレミアリーグの監督としては、マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督も有名です。FCポルト、チェルシー、インテル、レアル・マドリードと欧州各国の名門チームで監督を任され、2013年にチェルシーに復帰。2016年からはライバルであるマンチェスター・ユナイテッドに移りました。ポルトとインテルではUEFAチャンピオンズリーグを制していますが、異なる2チームを欧州王者に導いたのは過去に4人しかいません。
マンチェスター・シティーを指揮するジョゼップ・グアルディオラ監督は、バルセロナの監督1年目だった2008‐09シーズンに、スペインリーグ史上初の3冠を達成。監督として、イングランド、ドイツ、スペインのリーグ戦と国内カップの優勝をそれぞれ達成している名将なのです。